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2025/08/31 23:42



情報の早い方なら知っている方も多いと思うのですが、最近天然石界隈で「パープルラリマー」というものが広がりました。mee stoneさんに入荷の予定はありますか?というご質問もいただいたのでblogとして私個人の考えを書こうかなと思います。お伝えしておきますが、「私個人の考え」です。



新種というか「パープルラリマー」というものが登場し、あれよあれよと広がっています。私は仕入れ先を何ヶ所か持っていますが、その中の1つからもかなり早めの段階で連絡があり声をかけていただいていました。でもどうしても理解できなかっというか、そもそも「パープルラリマー」ってなに?と思っていた私。


なぜなら鑑別書を取っているような方ならよく知っていると思うのですが、私の取得したラリマーの鑑別書というのは、鉱物名「天然ペクトライト」宝石名「ブルー・ペクトライト」と記載されています。




そして摘要欄で「別名ラリマーと呼ばれています」と記載があるのです。




ブルーペクトライトだから「ラリマー」なのであって、もっと言えばドミニカ共和国で採れたブルーペクトライトでこそラリマーと呼べるというくらいなのに、紫のペクトライトだったらラリマーじゃないと思う、、、というのが私の判断。(パープルラリマーというあだ名みたいなものかな〜パープルラリマーも鑑別書はペクトライトらしいので身内といえば身内だし同じだという人もいるし)


結局日本の鑑別機関が人工照射処理で色を変化させていると結論づけたことで偽物だとか話題になっているわけだけど、私はそれ以前にラリマーじゃないじゃん〜と思ってしまいました。それと、日本の鑑別機関が照射処理によるものだと判断したと耳にしたのも、タイミングと縁があってババッと広がるより早かったんですよね。もともと仕入れはしていなかったのもあって、広がっていくのをなんとなく見ていました。


天然石の知識って持ってる方は本当にたくさんいるし、販売されている方も誠実な方はたくさんいます。その中で、何を基準に「天然」というものを判断するのか、世界の天然石加工の大半を行なっている国の基準でそれを判断するのか、宝石処理として認められている処理(それを人工的に行なっても価値が下がることはない)との線引きってどこなのか。販売する側も、購入する側も考えるべきだなと思いました。


私は人工処理に対してわりと寛容です。それによってたくさんの方が(価格的にも)天然石に触れることができるようになっています。全く人の手が加わっていないもののみを「天然」として、それを求めることも理解できるしそれでいい。でもそれはとても貴重で希少なものを欲しがるということで、当然対価が必要になるというところまで知っているべきだと思います。


だから常々「天然です、天然です」と言いつつ安価にブレスレットを販売している時には気を付けてくださいね、とお伝えしています。何が天然なのか、自分が言う「天然」と価値観が合っているか確認することをお勧めします。よく聞く話に「天然じゃないものを買ってしまった」という話がありますが、その辺の価値観が合っていたのかを考えてみるといいと思います。


今回のパープルラリマーについても、それなりの額で取引がされていたみたいなので話が余計広がってしまったのもあるのかもしれないな〜と思いました。これが10分の1ぐらいの価格だったらまた違ったのかも。


ちなみに私個人は人工処理は必要最低限でより本来の石に近い状態で(当然)高価なもの、選び抜かれて美しくなった宝石、一般的品質グレードは高くないけど無理のない人工処理によって手頃で綺麗になったもの、どれもそれぞれ楽しみ方があるので全部好き。


私のいいなの線引きは元々の色を無視するような色の変化をさせてしまうことはナシかなっていうことと、石そのものは欲しい鉱物であって欲しいかな、と思っています。(ざっくりすぎ)(でもそのくらいの感覚でいると視野が広くなるよ)


天然石の知識ってどこまでも深くて私もまだまだ学び続けるのは当然ですが、せっかく天然石をお金を出して購入するなら少しずつ購入する方にも広く浅くでも情報が増えていくといいな。


パープルラリマー(その名前も疑問ですが)についてもこういうことが分かった上で購入するには全然問題ないと思うので、ご自身の判断で購入し楽しめばいいと思います。


余談なんだけど、商品写真の撮影をしていて今まで撮影した石の中でトップ3に入るぐらいラリマーって難しい。光の当たり具合で色味が全く変わってしまったり、なんだろう、カメラマン泣かせだけど神秘的で超絶不思議な色。パッと見はブルーですよね、綺麗なブルー。そのはずが、、、なぜ?!またそれが特別な感じ。合う方はきっと他の石を持てなくなるぐらい合うんじゃないかなって思います。そういう方がラリマーに出会ったら素敵だな〜。


最後に、mee stoneで取り扱うラリマー(主にブレスレット)は、細石と一部を除きすべてどんなグレードでも日本国内発行の鑑別書をお付けします。お安くはない分、安心してご購入いただきたいと思います。人工的処理は破損を防ぐことや艶を出すことなどを目的とした透明剤の使用のみ、天然のペクトライト・天然のブルー色です。お急ぎでお探しの方はご希望のご予算・サイズ・グレードなど合わせてご連絡ください。ざっくり先にご案内します。

順次販売開始です!お楽しみに〜★